《MUMEI》

一瞬ユニコーンが笑ったような気がした。


塁羅も像に向かって微笑み、前を向いた時だった。


塁羅の足と足の間に何かが通り抜けた。


「わっ!」


塁羅は驚きで足がよろけてしまい、後ろへと倒れてしまった。


塁羅は倒れていく途中足の間を通った生き物を見た。


「にゃ〜。」


そこには、灰色の体にブルーの瞳の可愛らしい猫がお座りしていた。

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