《MUMEI》

「ん…ぅ〜…」

真っ白な世界に爽やかな風が吹いていて、明るい草原を走ってるみたいで…すごく…きもち…い///

「大丈夫…?かなた…くん…」

優しそうで綺麗な低い声…誰だろ…聞こえてくる声は聞いたことあるような……はるちゃんの声はこんなに低くないし…。

「パ…パ〜?」
「う〜ん…僕はキミのパパじゃないけど…大丈夫みたいだね」
「パパ…じゃないの〜?…パパ〜…」

背も高くて格好良くて、心地良い低い声で俺に話しかけてきてくれて、サラサラ綺麗なブロンドがくすぐったくて、俺が泣いていた時はギュッと抱っこしてくれて、ママに甘やかし過ぎだと怒られても俺に甘くって、いつもキスしてくれたパパ。


背中痛いよパパ…ベッド固い…かたい……。


「ひゃっ!」

びっくりして飛び起きると、そこは学校の寮のいつもの脱衣所で、俺はすっぽんぽんでベンチに横たわっていたようだった。

あわてて自分の姿を確認すると、股間には申し訳程度のタオルはかけてあった。


どうやら先輩の話では、俺はお風呂の中でのぼせてしまって、それを先輩がこの脱衣所の真ん中のベンチに運んで横たわらせ、濡らしたタオルを俺の額に当ててウチワで仰いでくれてたらしい。

「んぅ///」

(お尻…何か変///)

「ゴメンね、痛いかな?」

起きあがろうとして身体を動かすと、さっき先輩に指を挿れられて…あんな事されたお尻にジンっと痛みが走った。

「うぅん…大丈夫です…」

あんなトコに指を挿れられるのは初めてだったし…しかもあんなにすごく動かされて…上の方に先輩の長い指が触れた瞬間、身体に電流が走ったようにすごくゾクゾクして…チンコが。

思い出したらちょっと身体の中心が熱くなってきて、慌ててタオルでソコを隠した。

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