《MUMEI》 それは、枝がついたままの1つの蜜柑だった。 「僕に?」 「ワン!」 犬は元気良く吠え、尻尾をフリフリしながらお座りした。 犬は良く見ると、ゴールデンレトリバーで赤い革の首輪がついていた。 「ありがとう。僕をここに連れてきてくれたのは君?」 「ワン!」 「君は迷子なの?」 「ワウゥ。」 犬は寂しそうに言った。 前へ |次へ |
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