《MUMEI》 「うう゛……、独りはいやらああ!徳和ぅウェェッ………………」 で、また泣きながら人の服に吐いた。 青白い顔で涙を流しながら三角コーンを抱いて踞っている。 徳和とかいうやつを思い出したのか。 「……全部吐きなさい。」 背中を摩る。 俺はこの男の母さんか? 蛇口のとこまで運んで口を濯がせた。 「うぅー…………あんがと、」 呂律が回らない感謝を述べられた。 意外な反応だ。 「あと……臭いよ。」 「アンタが吐いたんだろ。」 だんだん服が吸い込んで重くなってきて凄い嫌です。 「汚いな、ウチで洗うか……?そおだ、それがいい、な?」 遊びに誘いにきた子供のようだ。 前へ |次へ |
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