《MUMEI》 「俺の家コッチぃー。」 酔っ払いのくせに凄い力で引っ張られた。 フェンスによろつきながら上って来た。 何処にそんな余力残していたのか。 「あれ、怪我してんじゃん、手ぇほら。」 俺は差し出されるまま手を握った。 何処に行くか分からない。 それでも、今の場所よりはマシではなかろうかと思わせる笑い方をしてくれる。 前へ |次へ |
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