《MUMEI》

「俺の家コッチぃー。」

酔っ払いのくせに凄い力で引っ張られた。

フェンスによろつきながら上って来た。
何処にそんな余力残していたのか。

「あれ、怪我してんじゃん、手ぇほら。」

俺は差し出されるまま手を握った。




何処に行くか分からない。
それでも、今の場所よりはマシではなかろうかと思わせる笑い方をしてくれる。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫