《MUMEI》

◆◇◆

「ああ‥すまん」

 彩貴の鋭い眼差しに、夜桜は肩を落とした。

 いくら妖気に慣れているとはいえ、五匹もの妖に囲まれていては流石の夜桜も疲れる。

 彩貴はそれを案じているのだが、夜桜はあまり喜ばしくは思う事が出来ずにいる。

 衰弱を理由に妖を否定される事を恐れているのだ。

 だが、彼女が以前よりも疲れやすくなっているのは事実だった。

◆◇◆

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