《MUMEI》

夕暮れ時の空をオレンジ色の火の粉が焦がしてゆく――…。



「それにしても人間界の“花火”ってのも綺麗なもんだな…。


…魔界を思い出すぞ…。フハハハハ!」



リュークは、苛立つ子供を無視して呑気に笑っている。



その時、子供の口元が不気味にニヤけた…!



それは、ダイナマイトのことを花火と勘違いしたリュークの言動を可笑しく思った訳ではなく――…



…ドラミを仕留めるための次なる一手が閃いたことを意味していた…。



子供は徐にリュークを見上げる――…



…そしてキラとして、リュークに次なる行動を命じた…!

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