《MUMEI》 「「まぁまぁ、理美」」 「何が『まぁまぁ』よ!」 問題が解決した愛理さんと有理さんが止めても 当然… 「ね? お願い!」 理美さんの勢いは止まらなかった。 (さ、咲子さ〜ん) 私は無言で咲子さんに救いを求めた。 「ねぇ、理美ちゃん。蝶子ちゃんは、まだ律子ちゃんの事も知らないし、とりあえず、『赤岩』に様子見に行ってもらったら?」 「でも…律子さん来るの、土日ですよ」 「特別に私が許可します」 「じゃあ、今日は、とりあえずいいですけど…」 理美さんは私の両手をギュッと握ってきた。 「絶対解決して下さいね!」 (そ、そんな…) うまくいってほしいとは思うけれど… (絶対なんて、困る) 「大丈夫よ」 私のかわりに返事をしたのは咲子さんだった。 「蝶子ちゃんは、今まで結構恋人達のトラブル解決してきたから」 「そうそう」 (愛理さんまで…) 「いや、そんな…」 「頼りにしてますから!」 そう言って、理美さんは、愛理さんと有理さんと一緒に帰ってしまった。 (ど、どうしよう) 今度は私が頭を抱えていた。 前へ |次へ |
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