《MUMEI》 「あなたが……祖母がお世話になりました。」 隆二くんはちょこんと頭を下げた。 その姿に私は… ―――キュン… って…なぜか胸キュン!? 「あ…、いや…、大したことなんてしてないし…ただ放っておけなくて…」 「いやぁ〜このお嬢さんがいなかったら私は迷子のままだったよ!」 おばあちゃんは私のことを極上の言葉で誉め始め、それから鞄の中をゴソゴソと探って、 「はい、これ」 と、小さな犬のキーホルダーを私に差し出した。 「え?」 「大したもんじゃないけどお礼だから受け取って」 「そんな、お礼なんて…」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |