《MUMEI》

ソフトは一体どこにいったのだろうか。

兄がゲームをやめるつもりならきっと売りに行ったのだろう。しかしそれではおかしいのだ。

何故ゲーム機本体はここに依然としてあるのか。本当にゲームをやめるつもりなら普通このゲーム機を売るはずであろう。

ゲーム機が無ければいくらソフトがあってもプレイできないからである。


この疑問を片付ける前にヒロコは部屋を眺めてみた。
すると机の上にソフトが1つだけあった。

この後部屋をあさったのだがこれ以外のそれは見つかりそうにもなかった。

ヒロコはその唯一のゲームソフトを手に取った。そのパッケージには「キング the ゲーム」とだけ書かれていた。シンプルなパッケージを見てヒロコは明らかに兄に歩がありそうな名前だなと苦笑いしていた。

何気無く裏を見ると、そこにはヒロコが一番待っていた文字があった。

゙オンラインゲーム゙と書かれていたのだ。

オンラインゲームとは文字通りインターネットを介してプレイするゲームのことである。

つまりは同じ空間にいなくとも同時にプレイする事が可能なのだ。

と言うことは2人はそれぞれの部屋にいながらにして対戦できるということだ。
ヒロコは走り出した

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