《MUMEI》

(後半どう攻めてくる?)


このまま何の手もなく終わって来ることはないだろう。


かと言って…


「どんな手を討ってくるのかがわかんね〜とな…」


「どうしたんすか?」


「とりあえず後半は今と同じ感じでやってきて。」


「はい。」


「じゃああとは休んでてい〜よ。」


「は〜い。」


選手たちが体を休めている間、僕はスコアの確認。


絶対に八嶋は何か仕掛けてくる。


サイドがスコアラー。
はっきり言ってあり得ないが事実やつらはそういうチームだ。


たぶんやつがチームを仕切ってるんだろう。


となると…


「ねえねえ、観客席見てみ。」


「ん?何?」


「女の子来てるよ。」


「おお!!3人もいるじゃん!!」


「つか何でいんの?」


「何でって?」


「練習試合に応援って何だろって思ってさ。」


「ん〜…、向こうのチームの彼女とかなんじゃない?」


「なぁ〜んだ、つまんね。」


(あれって…)


「何?お前ら女の子欲しいわけ?」


「いや、まぁ…そりゃね。」


「僕が連れてきてあげよっか?」


「うわぁ〜、クロさんモテる発言出たよ!!」


「事実だからしょうがないんじゃん?」


「なんだよそれ〜!!」


「あのクロさんあれって…」


「ピーッ!!」


「始めますよ〜!!」


「おっつ、時間だ。行ってこい!!」


「はい!!」


ユキヒロが何か言いかけたけど、わかんなかった。


それにしても女の子かぁ〜。


八嶋の彼女とかだったら何か嫌だな…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫