《MUMEI》

シュートを打つことさえ許されなくなった八嶋。


しかし、あくまでも自分がシュートを打つことに拘っていた為、ボールの持ちすぎに繋がる。


「手上がった!!」


審判の手があがる。


「くそ!!」


仕方なくパスを回す八嶋。


エース45がロングシュート。


「バシッ!!」


「ナイスキー!!」


村木が止める。


「速攻!!」


八嶋がシュートに拘りすぎた為、本来のポジションとは別の場所にいた。


その為、日高の速攻に付いていける者がいない。


「ナイッシュー!!」


日高の速攻が決まる。


13対5。





「すご〜い。何か一方的だね〜。」


「…うん。」


「赤高って強いんだね。」


「昔から強かったんだよ!!」


「…今はそんなに強くないはず。」


「え〜?そうなの?勝ってるじゃん!!」


「…相手があれじゃね。」


「クロくんたちの時はもっと強かったってこと?」


「…うん。全然違うよ。」


「クロくん?」


「うん!!あのベンチ座ってる人。」


「へ〜。ちょっとカッコいいかも…」


「ていうかね!!かわいい感じだよ!!」


「あ、そんな感じもする〜。」


「…」


(さすが小太郎…。完璧にスコアラーを抑えてる…。)


流れは完璧に赤高だった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫