《MUMEI》

パス回し…


それまで単調的だった城南の攻撃が、それにより変わる。


それまでまるで注意されていなかったポストへパスが通る。


「ナイッシュー!!」


城南久々の追加点。


「気抜くなって!!」


「はい!!」


やっぱり勝ちに目が眩んでやがったか…


その後…


城南はなんとかシュートを打っていたが、そのほとんどが村木に止められていた。


一方赤高の攻撃は休まることなく…


「ピーッ!!」


「24対10。赤高。」


「ありがとうございました!!」


(なんとか初勝利か…)


「勝った〜!!」


「初勝〜利!!」


騒ぐ選手たち。


「お〜い!!お前ら集合!!」


「あ、はい!!」


「よくやった。」


「イェ!!」


「とりあえず向こうに挨拶してこい。」


「はい!!」


城南クラブの下へ走る。


「ありがとうございました!!」


「あ、いやいやこちらこそ。大会頑張ってください。」


「はい!!」


選手たちがクロの所へ戻る。


少し後ろから付いてくる男が…


八嶋だ。


「…先着替えてきてい〜よ。」


選手たちを上に戻す。


「黒田小太郎。市民体で直接倒すからな!!」


「…辞めた方がいいんじゃない?今のままじゃ僕たちに勝てないと思うよ。」


「!?、うるせ〜!!俺は…」


「最後の方…」


「…あ?」


「パス回しに徹してたね。」


「…まぁな。」


「あんたがシュート上手いのはわかるよ?でもサイドのシュートは多様しないのが定石。よほどチャンスがない限りね。」


「…」


「チームワークの向上が課題なんじゃない?」


「お…、お前に言われなくてもわかってるよ!!」


「あっそ。じゃあ僕も着替えるから。」


上に向かう。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫