《MUMEI》

手を解放された。

「よし、今日は一日中、このまま開口器を付けたままでいろ」

「……!」

この金属器具はカイコウキと呼ぶらしい。

氷室様の命令は絶対だ。
また、この器具の外し方は分からない。






この学校は絶対変だ。
僕が変な器具により口をこじ開けられ唾液に塗れていても誰しも平然としている。

僕ばかりが恥ずかしいだけだ。

先程、恥ずかしさで襟足が2センチ発毛していたのでこっそり切っておく。

口は動かせない、唾液は溢れる、顔は凝る、痕も付くし最悪な一日だった。

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