《MUMEI》 衝動的な不安と、 とりとめのない渇望を繰り返し、季節は移り変わっていく。 190日の間オレが得たものは、 絶望と再起、 かりそめの愛在りき日々と喪失感だった。 未来を信じる気持ちは未だ失ってはいないが、 あの日、 「オレ達」 の運命に作用した激情の群れは、 今も確かに魂を揺さぶり続けた。 時間は気持ちを前に向け、 全てを受け入れる心的装備を施した様に見えたが、 時より訪れる焦燥感や孤独が、 人間的なバランスを不安定にさせた。 感情がブレ、運命がすれ違い続ける。 自分の弱さと覚悟の曖昧さが浮き彫りになる。 あの長きトンネルは何処まで走ってきたのか? 出口の光は眩きはじめている。 それでも迷走する日々は、心の弱さが惑わす幻影なのだろうか。 それでも、信じる気持ちは死んではいない。 それだけが、魂を繋ぎ止めている。 それが、この190日。 すべての愛と共に 前へ |次へ |
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