《MUMEI》

私はビクビクしながら、思わず謝ってしまった。


わ、わたしのバカ!!
謝ったら認めたも同然じゃん…(+_+)



「あんたが謝る必要はないよ」



「えっ………?」


「エリカに頼まれて来ただけだろ?」


さっきまで無表情で怖いと思っていた聡志の顔が少し優しくなった気がした。


「あんた…エリカにそっくりな顔してるけど…、もしかして双子?」


こうなったら否定する選択肢なんてあり得ない。


私は黙って頷いた。

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