《MUMEI》

とりあえず練習に行く。


「お〜っす。」


「ちわっす。」


「じゃあ今日もボール鬼からやろうか。」


「あの、まだ千秋来てないんすけど?」


「あ、何か今日も来れないってさ。」


「またすか?」


「サボりじゃね〜の?」


沖が言う。


「まぁまぁ、先輩がそう言うなよ。」


僕も同じように思ってたけど、とりあえず立場的にそう言った。


僕までそれを認めたら余計来にくくなると思ったから。


「いいから練習!!」


まぁいない奴のこと言ってもしょうがないし、練習を始めた。


「は〜い。」


「…」


椎名だけ不満そう。


ボール鬼あんなはりきってやる奴なのに。


人数が少ないから、いつもより鬼とボールの数を減らして練習を始めた。


また椎名は僕に触れなかった。


てか僕を狙って来ない。


やる気ないのか?
諦めたのか?


わかんないけど、いつものやる気が感じられなかった。


「じゃあ四角パスで。」


次に進む。


なんか士気に関わるなぁ…

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