《MUMEI》 「あんた、そんなんだからいつまでたっても幸せになれないのよっっ!」 他人事のはずなのに、ヒデさんは自分のことのように怒っている。 「ほら、何年か前の彼氏…なんだっけ名前?」 「田中なんちゃら?」 ヒデさんが考え込む前にアシスタントの吾朗くんが、すかさず答える。 「そうそう!田中なんちゃらよっ!!」 田中“なんちゃら”って… 「田中だって結局エリカに取られちゃって…」 「あれは田中君がエリカのことを…」 私の言葉なんてヒデさんは聞こうともせず、 「最初っかっらエリカは計算してたのよっ!!ムカつくわぁームキィーッ!!」 なんてハサミを振り回して大爆発(@_@) 「ヒデさん…落ち着いて」 「店長、鼻息荒いっす!」 私と吾朗くんはヒデさんの怒りを鎮めようと必死だ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |