|
《MUMEI》 少数精鋭の赤高。 昨日は1人が休んだことにより、交代なしという不利な状況での試合だった。 今日もいない。 練習にだって支障がでる。 普段の練習よりもキツくなるし、出来る練習も限られる。 クロと翔太が一緒に参加することでなんとかメニューをこなした。 ｢おっし!!じゃあ外行こ〜か。｣ ｢は〜い。｣ 室内練習後のランニング。 ｢日高、関谷、トップで帰って来いよ!!｣ ｢は〜い。｣ 初めてこの練習をやった時は、椎名、ユキヒロの順で帰ってきた。 最近はユキヒロをなんとか抜き、椎名に続くのは日高か関谷だ。 体力がついてきた証拠だ。 相変わらず椎名は速い。 基礎体力が出来てるのもあると思うけど、フツーに足が速い。 長年の努力の跡なのだろう… ｢さて、今日のトップは誰かな？｣ ストップウォッチを片手に選手を待つ。 ｢え!?｣ トップで帰ってきたのは、関谷だった。 続いて日高、ユキヒロ、沖、椎名、峰田、村木の順だ。 (椎名…？) 明らかにタイムが落ちてる。 今日はなんなの？ 疲れ？ それともやる気ないのかな？ 初勝利を果たした赤高の翌日の練習は、どこか噛み合っていなかった。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |