《MUMEI》

この事実に、俊彦はもちろんの事


比較的無関心だった孝太や悟さん


それに、恋人との距離を縮めたい祐介さんと勇さんが目の色を変えた。


その様子を見ていた他の女性陣は、盛り上げる為に恋人に、協力を依頼した。


彼女達は、去年の様子から、このメンバーの中では俊彦がダントツだったから、それでは面白くないと考えたのだ。


そんなわけで


孝太には、和馬・相田さん・克也さん


悟さんには、有理さん・龍也さん・圭介さん


祐介さんには、春樹さん・冬樹さん


勇さんには、衛さん・海さん


が、それぞれ『協力』する事になった。


協力といっても、運動会自体は個人戦だから、直接力は貸さない。


そのかわり、もし、『協力者』が優勝したら、その権利は譲るという仕組みになっていた。


当然、この話を聞いた俊彦は、激怒…


するかと思えたが


『要は俺が勝てばいいんだ!それで蝶子とイチャイチャするんだ!』


俊彦は…


とても、前向きだった。


(まぁ、実際去年優勝してるもんね…)


私は半分呆れながら、そう思っていた。

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