《MUMEI》

運命の 放課後が 始まる。


「乃理〜、帰るぞ!」翠は 元気よく 教室に入って来た。


「帰れない。」


「何故?」


「数学の補習、逃げらんない。ううっ…。」

「……」


「ま、頑張れ。」
補習なら 瑞乃も チョッカイださないよな…。


読みの甘い 翠であった。


その頃、瑞乃は 数学の先生に 呼び止められていた。


「すまん!瑞乃〜今、暇か? 頼みがある。」


「はい?」


「このプリントを やらせるだけだから…。終わったら 職員室に 出してくれ。」


「悪いな。」


「いえ、いいですよ。」
瑞乃は 笑顔で 言った。


「さてと…」彼は 彼女の 待つ教室へと 向かった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫