《MUMEI》 ――…カチャカチャ!…カチャッ! ニアの手の中のキューブが、目ま苦しく模様を変えてゆく――… 3×3×6の配色を右脳で見極めながら、左脳で事件の登場人物の心理状態を推理するように、ニアは語り始めた。 「おそらく、のび太くんは、キラの何らかの目的のために殺され、ドラえもんはキラの目的の障壁となり得るから殺された……。 …こう考えるのが自然でしょう。 となると、この5人の中で、のび太くんに生きていられると不利益を被る人物がいる筈です…。」 「この中にそんな人がいると思えないわ。 だいいち、のび太さんは他人から恨みを買うような事をする人じゃないもの…。」 前へ |次へ |
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