《MUMEI》
新しい生活
2005年4月

中学生になった。
着こなしもなにもわからない制服を着て
希望にあふれている。


そのころから
心のどこかで決めてたのかもしれない。




知らない人、よくわからない校舎
不安はあったけど
これから新しい生活が始まるんだって
なんだか楽しかった。

新しい友達もできた。


○は周りよりも「できる」方で
勉強もそれなりに「できる」方で
人より劣ってることを感じることなんて
ほとんどなかった。

○は友達と一緒に
小学生のころからやってきた吹奏楽部に体験入部してた。

これからも吹奏楽を続けていきたいって
強くそう思うわけでもなかったけど
なんとなく行ってた。


「明日は体験入部できない日だって」





最近仲良くなった△はテニス部の見学に行くって言っている。
(今日は吹奏楽部に行けないし・・・)
そんな軽い気持ちで△についていった。


ただ見ててもよくわからなかった。
ただボールを打ってる人の姿を見てた。


感動したわけでもないのに

○はどうしてその道を選んだのかな・・・?


「今日テニス部の見学行ってきたんだ」
「そうなの、どうだった?」


「テニスやりたい」


「え?
・・・本当にやれるの?」

「うん」



○は親の作った道を歩くのをやめて

自分の道をつくったんだ。


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