《MUMEI》

次の日。


練習には千秋の姿があった。


「よ〜し。じゃあ行くか!!ボール鬼!!」


「今日こそ…、捕まえますよ?」


椎名が張り切ってる。


その方がこいつらしい。


「はいはい。鬼決めんぞ〜。」


最初の鬼は、椎名と翔太、そして千秋だ。


「だぁ〜!!」


椎名が僕を追いかける。


だぁ〜って…


翔太のせいで変な影響出てんじゃん…


速い…


でもフェイクでかわす。


「うぉ!!危ね!!」


あやうく触られるとこだった。


徐々に追い詰められる。


(やべ…、そろそろボール…)


ボール持ってるのは…


沖と峰田だ。


空いてるスペースを見つけ、ボールをもらいに行く。


後ろから椎名が。


(やべ!!早く!!)


パスが来た。


(よっしゃ!!)


ボールを取ろうとしたら…


触られた…


「え!?」


椎名じゃない…


千秋だ。


「おぉ〜!!ついにクロさん鬼だ!!」


「はは!!やった!!」


千秋…


めっちゃ嬉しそうじゃん。


「何でだ〜!!」


椎名…


悔しがりすぎだろ…


「千秋でかした〜!!」


お前ら全員敵かよ…


「…しょ〜がないか。」


この日も厳しい練習だったのに、すげ〜楽しかった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫