《MUMEI》

「よく考えて下さい…。

…子供の視点で――…」



「――…子供の……視点?」



「はい――………。

…純粋な感情だけで行動する、子供の立場にたって………。」



ニアはキューブの色合わせをする手を休め、ホワイトボードに書かれた5人の中の、ある一人の名を凝視しているようだった――…。



ドラミは、ゆっくりとニアの視線を辿るが――…



…その行方を見定めることは出来なかった…。

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