《MUMEI》

「ピンポーン!!」


「ども。車どうしました?」


「友達のバイト先の駐車場借りた。」


「そすか。まぁ上がってください。まだ若干散らかってますけど。」


「おじゃましま〜す。」


翔太の部屋は、意外に広くて、綺麗に片付いてた。


「綺麗じゃん。」


「ま、今掃除したからなんすけどね。つかクロさん!!」


「ん?」


「酒買いすぎっしょ!!」


「そう?近くの酒屋安いからつい買いすぎたかも。」


ビール4本。
酎ハイ6本。
ジーマ8本。
カルーアの原液。
そして牛乳。
つまみ少々…


「ジーマ8本て!!」


「好きなんだよね〜。」


「絶対二人じゃ飲みきれないでしょ!!」


「…」


確かに…


買いすぎたな…。


「カルーア抜いても18本て!!」


「いける気したんだけど…」


「無理無理!!絶対無理!!」


「しょうがない…。助っ人呼ぶか。」


「助っ人?」


「恭介。」


「恭介さん?来れるんすか?」


「絶対来るね。酒豪だもん。」


予想通り…


連絡したらすぐ来た。


近くのコンビニにいるってことだったから、迎えに行った。


「よ〜っす。」


「恭介さん?」


「何?」


「その手に持ってるのって…?」


「ああ、つまみ。」


「あ、そすか。」


すげ〜ホッとしてる翔太。


「と酒。」


「だぁ〜!!」


こいつ超おもしろい。

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