《MUMEI》 pipipipi…pipipipi… 「うっせ〜な…」 アラームに起こされる… つかいつ寝たっけ? 文句言ってるのは恭介だ。 おそらく朝が弱いのだろう。 「…何?練習?」 ソファーの上から恭介が言う。 「いや、試合。」 「…ふ〜ん。」 「お前も来いよ。」 「え〜!!」 「僕のジーマ6本も飲んだんだからついて来い!!」 「…そんな飲んでた?」 「飲んでた。」 ホントは4本だけど。 「…わかった。行く行く。」 「翔太。シャワー貸して。」 「…」 「翔太〜!!」 「…勝手に使ってください。」 ダメだ。 死んでる。 「お前弱いのな。」 「…頭いてぇ〜す。」 「はぁ〜。」 ため息が出る。 「じゃあ先に借りるよ。」 「…」 …ダメだ。 まぁついこの前まで高校生だもんな。 飲み慣れてね〜か。 … 「恭介さん?」 「ん?起きたか?」 「なんとか…、つか平気なんすか?」 「いや、眠いよ。」 「じゃなくて二日酔い。」 「あぁ、それは平気。」 (何だこの人たち…) 前へ |次へ |
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