《MUMEI》 「…あの。」 葵が腰を抜かして立てないのに気付かない仁田。 「逃げないならお前も殺さなきゃいけないんだ。早く消えな。」 仁田は拳銃を腰に隠して葵を睨む。 「…歩けない。」 葵は俯いて泣き出した。 それを見た仁田は、凄く面倒臭そうに葵を抱えると、そのまま葵を連れて現場を去った。 その日から、葵の心の軸がズレ、狂気の根が葵の心を蝕み始めた。 前へ |次へ |
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