《MUMEI》
押し入れ
「疲れた〜!」×3


部屋に戻ってきた私達三人は、既に敷かれていた布団の上に、メイド服のまま横になった。


あの後、私達はお酌や配膳・後片付けの手伝いをした。


(メイド服じゃ無かったら、楽勝だったのに…)


動きにくい服装と、履き慣れない靴のおかげで、疲労はいつもの倍に感じられた。


「でも、ご飯は美味しかった…」


私の呟きに、二人は頷いた。


私達は、一番最後まで残り、食事だけはきちんと済ませた。


「隣、お風呂から帰ってきてるみたいですね」


隣の三人は、私達が食堂にいる間に、先に風呂場に行っていた。


「…声、二人分しかしないけど…」


「俊彦の声、あの二人より小さいし、一緒に行ったから、帰ってると思う」


(ああ見えて、三人、仲良いし)


「「じゃあ、私達も行きますか!」」


私の言葉に二人がガバッと起き上がったから、私も何とか起き上がった。


そして、私達はメイド服からホテルの浴衣に着替えた。


(あ、そうだ)


用事を思い出した私は、二人に『先に行ってて』と告げて、部屋に残った。


私はバックから携帯を取り出した。


「もしもし」

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