《MUMEI》

瑞乃くんは 私の手を 握ったまま、ベンチへ座る。


「酒井さんも、座って。」


「瑞乃くん、手を…」

「また 逃げるだろ?
嫌だね、離さないよ。」
そう言って いたずらっ子みたいに 笑った。


…なんか イメージ 違うくない?瑞乃くん。

「あ、そうだ。はい、これっ!」


チューパックのイチゴミルク。


「好きだよね、それ。」


「好きですけど…」
…瑞乃 透〜何者?…


「酒井〜あの部屋、何の教室か 分かる?」

そう言って 三階の左端を 指差した。


「知らない、です。」

「生徒会室。」


「??」


瑞乃くんは 私を見つめながら 話を続けた。


何故か 赤い顔をしてる 瑞乃くん。怒ってるのかな?

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