《MUMEI》 あの時の7メートルも「みんな集合〜!!」 向こうの監督が選手たちを集める。 西条は、かなり自由な高校だ。 とはいえ… あの女監督だけじゃなく選手たちもかなりチャラく見える。 さらに… ギャラリーは女の子でいっぱい。 「あぁ〜、羨ましい。」 赤高の選手たちは正直だな。 「ヒロく〜ん!!」 向こうの応援。 そして手を振る向こうの選手。 てかミーティング中じゃないのかよ? 「お前ら集合〜。」 僕も選手たちを集める。 「今日の作戦だけど…」 「はい。」 「ディフェンスは中を固めてロング打たせろ。」 「はい!!」 「村木、止められるな?」 「はい。」 「次にオフェンスだけど、相手の実力がわかんないからね。とにかくシュートチャンスがあったら打ってこい。」 「はい!!」 「ユキヒロ、峰田は上禁止な。」 「はい!!」 「最後に。」 「…」 「辛くても声を出すこと!!」 「はい!!」 「よし!!行って来い!!」 「はい!!」 赤高3戦目。 西条高校ハンドボール同好会との試合が、 「ピー!!」 始まった。 前へ |次へ |
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