《MUMEI》 「もう1本決めなさ〜い!!」 西条の右サイドが上に上がる。 サイド上がりからのエース45とのクロスだ。 (ロングか?) いや、 「渡してない!!中固めろ!!」 しかし、中を攻めて来ない。 そのまま走り、逆サイド側へ。 走りながら、左サイドへパス。 右サイドは、関谷をブロック。 左サイドのシュートコースが広い。 「ナイッシュー!!」 4対2。 「…やられた。」 「クロ、今のは…」 「…完璧黒だよ。」 もはやグレーじゃない。 狙ってきたプレーだ。 (…仕掛けてきたか。) おそらく、あの女が仕込んだプレーだな。 カットを失敗して得点されてしまった関谷が、もうカットに来ることはないだろう。 という読みから仕掛けてきたんだな。 …関谷、たぶん徹底的にお前をついて来るぞ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |