《MUMEI》

テンアの服は首のちょっと下から、腰辺りまで裂けていた。


銀色の髪も、腰の方は自分の赤黒い血で染まっていた。


「岩に引っかかった、と言う。」


「そうですか。」


「私は先に戻る、お前は後から戻れ。」


テンアはライハールの背中で立ち上がりながら言い、羽を生やした。


「分かりました。」


テンアは自分で作った足場などの見た。

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