《MUMEI》
どうしますか?
「久しぶりですね、幸運の女神。」

「ええ、不運さんも お元気で 何よりです。」


「今年は 不運な方が 多いので 大忙しでしょうね。」


「ええ、全く そうですわ。早く私も 隠居したいですよ。」


…おお、幸運と不運 両極端の 会話。スゲェ〜 。


「刹那ばあちゃん、ありがとう。」


「哀、話は 暗から 聞いたよ。ごめんね、赤字の話に 騙されて…
そこの彼に 不運を 送っちまったよ。」


「やっぱり…」
哀ちゃんは 貧乏神を 睨み付ける。


「儂、知らないもんね。」


「パパ!」「赤字さん!」「赤字!」

各々が 貧乏神を 責める。


…怖〜。俺は 貧乏神が 少し 可哀想になった。


「さて、どうしますか?鶴野さん。」
哀ちゃんが 俺に 尋ねる。


…はい?俺に 振るんすか?どうしましょう(笑)

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