《MUMEI》
「…っ、はぁ……」
「聖…、手…」
枕を掴んでいた手を離すと長沢にギュッと握られ、指輪の感覚に慣れない薬指にキスをされる。
「――ながさわ…、指輪ありがと…」
「――聖…」
「アッ………」
緩い動きで脚を開かされぐいっと上に持ち上げられる。
そしてローションでぐずぐずに濡らされたそこに熱い長沢があてがわれた。
「――ふぅうん……、ぁ……ぁふ…」
俺は残りの手を背中に回し、緩くしがみつきながら慣れた衝動に気持ちを備える。
ズッズッとゆっくり埋めては戻りながら躰の中に入ってくる感覚。
しかしそれはいきむ様にそっとそこに力を入れれば、楽に受け入れる事ができる…。
先のくびれまで受け入れ、そこだけの挿入だけで何度か出入りをされれば次第に圧迫感がなくなり
「―――っは…、もう…慣れた……ンッ……動い…て…い…」
有り難うと甘く耳元に囁かれ、全身に痺れが走る。
首筋に甘噛みされながら脚を抱え直され…
ｼﾞｭｯ…ズズッ…
「はぁあ、……きたぁ… …ぁあ……」
――後はキモチがイイだけ。
最近はどの角度でもキモチ良くて恥ずかしい声が…止まらない。
そしてｸﾁｭｸﾁｭと濡れたいつもの連続音が始まった。
「ぁあ…、ぁあ、あ、あ、あっ、あっ、あっ」
音に合わせて俺の声が重なる。
激しい動きに穴が慣れだすと自然に腰まで動かしてしまう。
「ふふっ、深いとこ気持ちいいの聖？
自分で腰擦りつけてる」
「ぃ…、キモチぃ…はぁ、して、そこ…もっとぉっ！」
「ここ？これ？」
前立腺にあたる角度と入口を攻められる腰の動きで一気に追い詰められて
「−−…ァッ、−−あん！〜〜ぁあっ！あっ！…イッちゃうｯ…」
「イッて、俺も…、聖好き、愛してる…愛してる…」
「俺も愛し……はぁ。−−みつぐ…、はぁあ、でる、ぁっ、はぁあ、−−−は…−−−−ぁ…−−」
全身に痙攣が走り、ﾄﾞｸﾄﾞｸと腹に熱い体液が流れ出る。
「−−−ふ…ァッ…−−−くっ…−−」
長沢は俺をきつく抱きしめたまま、全身を硬直させ、深いところに熱い欲望を吐き出した。
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