《MUMEI》

「なーんだ、それだけ?」


私の話にエリカは拍子抜けしている。


一体、何を期待していたのやら…


「そ、おばあちゃんを案内しただけ」


「はぁー、危ないとこを助けてもらったとかさ、もっとロマンチックなのを期待してたのに…」


あれだけ無理矢理に聞き出そうとしたくせに、ケチつける気かしら…(-_-)


「とにかく次に隆二くんと話す機会があったら、『あれは妹でした!』って話してよね(*'へ'*)」


私はエリカに念を押した。

それに対しエリカは、


「分かってる!じゃ、ありがと。部屋に戻るわ」


鬱陶しそうに返事をしてから、私の部屋を出た。

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