《MUMEI》
キラの視線と死神の微笑 4
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―――…同時刻……。



その子供は、公衆電話の受話器を置くと、何やらボイスチェンジャーのような道具を小さな袋にしまった。



だが不思議なことにその袋は、サッカーボールくらいの大きさのボイスチェンジャーが収まるとは思えないほど小さいにも関わらず、難なくそれを飲み込んでしまったのだ。


まるで袋の中が異空間に繋がっているかのように――…。




――…ギィ……パタン…


電話BOXを出た子供は、不敵に笑いながら、またいつもの如く、独り言のように呟き始める――…



“見えない誰か”に向かって話かけるように――…

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