《MUMEI》

去年4月。


西条高校。


(今年から共学かぁ〜。)


星野亜衣。


教師2年目。


秀皇大学の教育学部を卒業。


中学、高校、大学とハンドボールをやってきた彼女は、西条高校に就職後もハンドボール部顧問を希望していた。


しかし、西条高校は女子ハンドボールはなかった。


存在する部活も真面目に活動している部は少なく、運動部の中には真面目にやってる部活なんてなかった。


(自由な校風かぁ…)


生徒の個性を尊重するのはいいけど…


「はぁ…。」


ため息が出た。


「やっぱり今時の女子高生は部活より遊びの方が大切なのかなぁ…。」


少し…


やる気を無くしていた。


生徒たちは悪いことなんかしてない。


授業は割りと真面目に受けてるし、校則に違反するようなことをしている訳でもない。


(あたしが勝手にやりたいと思ってることを押し付けるわけにもいかないしなぁ…)


教師2年目星野。


入学式を迎えた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫