《MUMEI》

死神……リュークは少し怒っていた。



何に怒っていたかと問えば、目下の子供の人使いの荒さにだ――…


「まったく……人拐いまでさせられるとはな…

こんな重労働……あれっぽっちの林檎じゃあ、割に合わないぞ。」



子供は『そうゴネるな』と言わんばかりの豪胆な笑みを浮かべていた。


そして『手筈通り監禁したのか?』………と、リュークに問うた。



「あぁ、林檎と同じ場所だ。…例の地下室さ…。

…あんまり暴れるから、手荒に扱ったがなぁ……クククク…。」



リュークはそう告げて林檎を丸かじりにすると、シャクシャクと噛み潰すのだった…。



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