《MUMEI》
暗(くらい)
「俺は…元通りに してもらえれば 別に 良いですよ。」


「鶴野さん。」


「お前、恩を売っても哀との仲は 認めんぞ!」


「パパ!」


「親父〜みっともねえよ。止めろよ、もう。」
突然 叫んだ 人物。


暗である。


「暗(あん)ちゃん、男言葉…。」
俺は ちょっと 面食らった。


「暗(くらい)お前…儂の味方じゃないのか?」
貧乏神は 肩を 落とした。


「え?暗(くらい)?どういう事?」


「お兄ちゃん、暗(くらい)は 男の子なの。」悲が 言った。


暗は 貧乏神の跡継ぎに なりたくないので 女の子の振りをしていると…


貧乏神は 一子相伝で 男子が 跡継ぎであるらしい。


…北斗神拳ですか?(笑)


「暗、貧乏神は 大切な神の仕事の一つですよ。」
二人の女神が 口を 揃えて言った。


「僕は あんな 親父の跡なんか 継ぎたくない。」
暗は 叫んだ。


そして とんでも無いことを 口走った。

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