《MUMEI》
最期のち、始まり。
葬式が終わり、いつもの生活が戻る。多分、結婚してないで母の元で生活していたら、いつもの生活なんて無理だろう。同じ屋根の下に居なかったことが幸いした。結婚していて良かったと、ふと、思う。旦那様はいつもの様に、やっこら、やっこら、背広で営業に励む。娘は、おばあちゃんにまた会えると思い、朝ひと暴れしてから、保育園に私が投げ込む。一日つきあってらんない気持ちは変わりない。娘も、せっかちなだめな母親に  
〈あれ ダメよ、これ ダメよ、 危ない!やめて!静かにしてよ、 うるさい!邪魔よ。 一人で出来ないの! お母さんはわからないからいや! 触らないで! 早くしなさい。きちんと片付けてよ。 出来ないなら、やらないで。もう、イヤッ!!〉
と、頭ごなしに言われ続けるより保育園で暴れまくった方が、楽しいだろう。しかし、娘はあんな言葉が毎日私にあびせられても、動じない子だ。誰に似たのか?将来不良番長ヤクザな女になりかねない。多少反省の私。まぁ、明日にはいつもの私。
今日は仕事休んで実家の片付けに励もう、そう三人で決めた。娘を保育園に投げ込んだら、実家へ出発としよう。
母の死、葬式、初七日も過ぎ、やっと、落ち着いた生活。仕事復帰はもう少しあとで‥

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