《MUMEI》
白い兎
カイトは、ベッドに 横になり、ふと カレンダーに 目をやる。


「もうすぐ ピアの 誕生日だな。」


カイトは、 ふと 思い付きベッドから 飛び起きた。


そして、そそくさと 身支度をし、森へ向かった。


…誕生日に、ピアの好きな 木の実のパイを ジャンニに 焼いて貰おう。


カイトは 木の実を 拾いに 森へ来たのだ。


暫く後 カゴ一杯の 木の実を 抱えた カイトがいた。


…これだけ あれば 充分だな。


…ピィピィピィ…
なんだ?鳴き声?


辺りを 見渡すと 真っ白な 兎が 罠に 掛かり 鼻を 鳴らせていた。


後ろ足に 血が 滲んでいる。


カイトは 慌てて 駆け寄り、罠を外し 兎を抱いた。


兎は グッタリとして 動かない。カイトは 家に 連れ帰る事にした。

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