《MUMEI》

椎名から峰田、峰田から関谷。


赤高のパス回しが続く。


椎名からユキヒロへパスが行った時だった。


1対1を仕掛けるユキヒロ。


(え!?ゆっくりって言ったじゃん!!)


椎名の指示を待たずに、ユキヒロが1対1を仕掛ける。


足での誘導を無視して、勢いよく突破。


そしてシュート。


「ナイッシュー!!」


11対7。


「あいつさっきより全然いい突破してる…。」


「あんな突破出来るんなら最初っからやってほしいぜ…。」


「あいつもフラストレーションたまってたんすかね?」


「あいつもシュート打ってなかったからなぁ…。」


ユキヒロと峰田。


2人にシュートコースを制限させていたが、最近はなんとか下に決まり始めてきた。


「様になってきたね。」


「え?」


「いや、ロングシュートがさ。」


「あ〜、確かにそうだね。」


西条の攻撃。


やはり立川を中心に攻めてくる。


しかし、ロングは村木に通用しなかった。


(あいつも何か掴み始めてるな…)


攻撃パターンが少ない西条。


エースである立川のシュートは決して遅くはなかったが、村木が止める為、決定力に欠けた。


一方、赤高は調子のいい両45のシュート。


機動力を生かしたプレーで確実に点を重ねた。


そして…


「ピー!!」


「22対13で赤高!!」


「ありがとうございました!!」


赤高は2勝目を決めた。

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