《MUMEI》
夏休み
宿題も空欄はのぞいて順調に進んでいる。貯金箱だけは31日ギリギリになるか、新学期には間に合わないかもしれない。
昨日は千明の家に行って、算数の空欄だけは埋まった。千明のとこは、八百屋で駄菓子なんかも売っている、友達だ。いや、親友か?!まぁ、どちらでもよい。ちまたでは、仲良し三人組と言うらしい。     夏海、、普通の家庭、少し貧乏かも。一人っ子。父は何してるかわからないけどサラリーマン、母はお菓子作ってる。流れ作業らしい。性格はいたって普通、喜怒哀楽がたまにはげしくなるかな?
由佳は普通家庭、おじさんはやっぱり何してるかわからないけど、おばさん専業主婦だから、いい仕事してるみたい。やっぱり一人っ子。おばさんみたく、けっこう、穏やかな性格。親子はこうも似るもんだと思ってる。また、かわいい。
千明も普通の子、夏海とかぶるかな性格。三人では一番頭いいかな?八百屋だけど駄菓子も売ってる変な店。でも、お世話になってます。一番きつい性格かもしれない。たまに、そんなふうに思うが、夏海も負けてない。やっぱり一人っ子。
どうして、仲良しって奇数人数なんだろう、偶数なら、はずれる人が出ないのに。まぁ、仲良くやってるから夏海も由佳も千明も、はずれないさ。これが小学生最後の夏休み。
今日は午前は学校のプールに三人で行った。おとといの日焼けが少しヒリヒリする。でも、皮はむけない、毎日海だのプールだの少しずつ焼かれてるから、皮はむけずにきれいなチャ色になる。
昼は由佳のところでいただいて、昼寝タイムだ。  三人で川の字になる。  「まだ、寝てるな、二人とも」
夏海が目を覚ます。おばさんは留守のようだ。

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