《MUMEI》
隣の空き地に 家がある
サッカーの試合は 平松学園の 圧勝だった。


俺は 気分良く 帰路に着いた。


家に 入ろうとして 違和感に 気付いた。


「あれ?隣って 空き地じゃなかったっけ?」
今朝見た時 無かった 古い洋館建て の二階家が あった。


「か、母さ〜ん、大変!」
俺は 慌てて 家に入った。


「どうしたの?凜、騒がしいわね。」
母が 呑気な声を出す。


「隣、隣に 家がある。」


母さんが 不思議そうに 俺を見る。


「凜、あなた 今日 試合で 頭でも打った?お隣は 昔から あったでしょう?」


「は?嘘だろ…?俺、知らねえぞ!」


「丁度いいわ、凜 そのお隣に お裾分け 持って行きなさい。」


そう言って 俺に タッパーを 渡した。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫