《MUMEI》

聞けばスネオと出来杉の二人は、今まで図書館で一緒に宿題をやっていたらしく、これからスネオの家で一緒にゲームをして遊ぶそうだった。



「ドラミくん――…

…キミはお兄さんを亡くしたばかりだし、疲れが溜ってるんじゃないかい?」


出来杉は優し気な言葉をドラミにかけた。



「…そうかもしれません…。」


言葉少なく相槌を打つドラミ…。



「そうだよね?きっと…。

…早く元気になりなよ。アハハハハ…。」


他人を元気付けるための、この少年なりの気遣いだろうか…?


スネオからは、所詮“他人事”と、適当に言葉を投げている様子が伺える――…。

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