《MUMEI》
帰ったらダメ!
「凜〜、待ってたぞ!」
ニコニコ 笑顔の カイル少年。


…やっぱり、君か。
「じゃ 俺は これで…」
タッパーを 煌に渡して 俺は 帰ろうとした。


慌てて カイルが 俺の手を握った。


「凜〜、帰ったらダメだぞ!オレ 寂しいぞ。」


大きな 黒い瞳で 俺の顔を 上目遣いに、覗き込む。


…うわ、可愛い〜。なに、これ?仔犬系?
カイルに 見つめられて ドキマギする 俺。

…やっぱり 迫力の美少年だよな〜、こいつ。


「凜くん、御飯まだでしょう? 一緒に 食べていってください。」

「わあ〜い、凜と 御飯だあ〜。」


「あ、あの…俺…」
カイルに 手を引かれ 結局 御飯を頂いた。


…ま、負けた。綺麗顔ペアには 敵いません。


特に カイルの あの黒い瞳。魔力でも あるのか?見つめられたら、嫌と言えない。


…おいおい 相手 お子ちゃまだぞ!大丈夫か 俺?

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