《MUMEI》 「和馬と一緒で結婚式終わってから」 祐介さんの質問に、俊彦が答えた。 「でも、もう一緒に住んでるんだろ?」 「今はまだ『外泊』中。引越しは、蝶子の親にちゃんと挨拶してから」 「変わらないじゃん。毎晩ラブラブだろ?」 「そりゃ、もう…」 「やめろ、二人共」 「「あ…」」 盛り上がる俊彦と祐介さんの会話を聞いて、私は真っ赤になってうつ向いていた。 (圭介さんが止めてくれて良かった) 私は、予定よりやや高めの合挽肉を買い、『白石肉屋』を後に… 「あ〜、新婚さん発見!」×4 (自分達もそうなのに…) しようとして、二組の『新婚さん』に捕まった。 「どうもどうも!新婚さんです」 「初々しくない…」×3 胸を張って答える俊彦を見て、冬樹さん以外の三人が呆れたように言った。 (…恥ずかしいなあ、もう) グイッ 「へ?」 うつ向く私を夏樹さんが突然引っ張った。 ギュッ 「蝶子がその分可愛いから許す!」 そのまま私は夏樹さんに抱きしめられてしまった。 当然… 「ちょっと、夏樹さん!」 俊彦は、怒る。 「「ストップ、俊彦!」」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |