《MUMEI》

チョコの体は暖かく、塁羅の冷えた体を少し温めた。


塁羅は無意識に、チョコの体にピタッと寄り添っていた。


するといきなりチョコは立ち上がり、塁羅の顔を見た。


その顔には行こうと言う意志が読み取れた。


「分かった行こう。ここにいても体の温度が下がるだけだもんね。

早くご主人様に会って、温かいスープを貰うね。」


塁羅はチョコの背中に乗り、再び歩き出した。

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