《MUMEI》

チョコの足取りはさっきよりも早くなっていた。


「チョコ大丈夫?気をつけて歩いてね。」


「ワン!!」


チョコの声はハキハキと元気な声だった。


魔法の光は、塁羅たちの足元を照らしていた。


塁羅は、チョコが羨ましい目で魔法の球を見ているのに気づいた。


「チョコも魔法が使えるようになりたいの?」


「ワン!」

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